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今回は「ABテスト実施例」を紹介したいと思います。
以前私は「ABテストでより良いサイトに!」というコラムを書きました。その時は「ABテストのとは何か?」「ABテストの注意点」を紹介しました。
昨年10月に開催されたJapan IT Weekで多くの会社を回っていた時に、ABテストについてセミナーを行っていた会社があり、その会社が実際にどのようなABテストを実施したのかの紹介がありましたので、一部抜粋して紹介したいと思います。
例1.アイコンやイラストを入れた方が効果的?
スマートフォンサイトでのABテスト実施例になります。
改善前Aは、ファーストビューがテキストばかりで情報が見づらく、ページ下に行ってもテキストが続くページになっていました。
それに対し、改善案Bのテキスト内容はほぼ変わらない状態でしたが、各エリアに内容に合ったイラストを追加することで、視覚的に見やすい作りになっていました。
結果としては、改善案Bのコンバージョン率が20%上がったそうです。
例2.何を一番目立たせないといけないのか?
PCのランディングページのABテスト実施例になります。
改善前Aは、会員登録を促すためのページなのですが、ファーストビューに登録ボタンあるのですが、他のボタンと色や形などが同じなので、どこに登録するためのボタンがあるのか分かりませんでした。
改善案Bに関しては、もうお気付きの方も居ると思いますが、登録ボタンを目立たせる改善です。ただ、それだけではABテストの意味はありませんので、登録ボタンを配置する位置とメインビジュアルによる訴求強化になります。
結果は、改善案Bのコンバージョン率が40%も上がったそうです。
例3.ユーザーが求めている訴求を見分ける!
先ほどの例2の続き、ABテストの実施例になります。
改善案Aの訴求は2つ打ち出していました。その訴求2つのレベル感は同じでした。
改善案Bはどちらの訴求を打ち出した方が良いのかを吟味して、強調したい訴求を大きく、もう一つは小さく打ち出していました。
改善案Bでさらに15%のコンバージョン率が上がったそうです。
まとめ
例2、例3のようにABテストは繰り返し行い、改善を行う必要があります。1度ABテストを行って成果を出したから満足するのではなく、さらに繰り返していく必要があります。
コンバージョンを増やしたいが、リニューアルする予算がないという方も、ABテストを行い検証を繰り返すことでコンバージョンを増やすことが出来ますので、検討してみてはどうでしょうか?