気を付けたい化粧品の広告表現│Web制作会社の薬事法関連コラム

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【ホームページ制作】薬事法NG? 気を付けたい化粧品の広告表現

2015/05/19
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こんにちは、IAの佐藤です。
この冬、乾燥による肌荒れが悪化した経験から、今まではスルーしていた化粧品のネット広告に思わず目が行くようになってしまうようになりました。
「まるで赤ちゃんのような肌になります」
ほんとかよ!?と思いつつも、ついついクリックしてしまうんですよね。

そういえば以前、化粧品のECサイト構築に携わったとき、先方の広報担当者さんは、ライティングの際「薬事法に抵触しないか」 を非常に気にしていました。

薬事法の中には、成分を偽ったり、実際の効果以上を謳う広告文、などを禁止する法律が定められているのです。

それはもう細かい決まりごとばかりで、全て遵守していたら何も書けないじゃない!と悩む広報担当者の方も多いのではないでしょうか。
消費者を守るための法律なので、大事なのですけどね・・。

これは私たちWeb制作会社としても他人事ではなく、薬事法が定められている以上、誇大表現も立派な法律違反となりますので、「知らなかった」では済まされません。

そこで、今回は化粧品における薬事法OK/NGな広告表現について、まとめてみました。

医薬部外品と化粧品の違い

薬事法は、「医薬品」「医療機器」「医薬部外品」「化粧品」の品質・有効性・安全性の確保をするために定められて法律です。

「医薬品」は医師の処方が必要なものになりますが、医師の処方が不必要で、市販されているものでは「医薬部外品」「化粧品」が挙げられます。
「医薬部外品」という言葉はよく耳にすることも多いと思いますが、化粧品との違いは下記の通りです。

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・医薬部外品
効果が認められているものの、あくまで予防の範囲にとどまるもので、医薬品レベルの治療は認められないもの。

・化粧品
人体を清潔にする・美しく見せる、皮膚や毛髪を健やかに保つために、体に塗ったり散布して使用するもの。かつ、人体に影響の少ないもの。
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上記でわかるのは、化粧品とはあくまで「美しく見せる」「隠す」ことを定義していることです。

基礎化粧品、洗顔料などの場合

化粧水、クリーム、乳液、オイルなどといった、保湿ケアを目的とする基礎化粧品や、せっけん・洗顔料、日焼け止めなど、皮膚に塗布・散布して使う化粧品については、どのような表現を用いれば良いのでしょうか。

img_pharmaceutical01.jpg

OK表現

薬事法で認められている、化粧品の効能範囲の表現は、56個定められていますが、その中でも基礎化粧品などに用いられる表現を抜粋しました。

・(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
・(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
・肌を整える。
・肌のキメを整える。
・皮膚をすこやかに保つ。
・肌荒れを防ぐ。
・肌をひきしめる。
・皮膚にうるおいを与える。
・皮膚の水分、油分を補い保つ。
・皮膚の柔軟性を保つ。
・皮膚を保護する。
・皮膚の乾燥を防ぐ。
・肌を柔らげる。
・肌にはりを与える。
・肌にツヤを与える。
・肌を滑らかにする。
・ひげを剃りやすくする。
・ひげそり後の肌を整える。
・あせもを防ぐ(打粉)。
・日やけを防ぐ。
・日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。

NG表現

販売目的の広告表現として、下記のような表現は、薬事法で禁じられています。

・美白(白くするための塗料が入っている場合をのぞく)
・エイジング
・アンチエイジング
・処方
・ホルモン
・血行
・ドクター○○○(製品名)
・ブライトニング
・リフティング
・お肌のトラブル
・お肌のシミ、くすみなどに有効
・有効成分を高濃度で配合
・お肌のサビ。くすみ、しわ、たるみ。
・浸透

「ドクター○○」など、医師が開発に携わったと謳うこともNGのようです。

また、「美白・ホワイトニング効果」については薬事法で承認された効果ではないため、「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」などに言い換える必要があります。

「アンチエイジング」に関しては、「若返る」「シワが消える」「老化を防ぐ」という表現はNG。
「年齢を重ねた肌にうるおいを与えるエイジングケア」といった、直接的な効能を謳わない表現はOKです。

メイクアップ化粧品の場合

メイクアップ化粧品とは、薬事法で定められている定義では「容貌を変える効果を主目的として使用される化粧品」として、ファンデーション類・白粉打粉類・口紅類・眉目頬化粧品類・爪化粧品が当たります。

つまり、ファンデーションやアイブロウ、アイシャドウ、マスカラ、チークやリップのことですね。

img_pharmaceutical02.jpg

OK表現

前段でも述べましたが、「美しく見せる」「隠す」という表現範囲のため、カバーする・目立たなくする、という表現であれば記載OKです。

・ハリのあるお肌を実感!
・カバー力抜群のファンデーション
・目元の感想による小じわを目立たなくしたい
・肌を整えて、健康的な素肌を
・乾燥による小じわを目立たなくする
・毛穴の目立ちを抑えてキメの整った肌に
・お肌のシミを見えにくくする

NG表現

下記の通り、直接的な効果・効能を書くのはNGです。

・ほうれい線が目立たなくなる!
・毛穴がなくなるファンデーション
・悩みの小じわが目立たなくなった
・新しい細胞を作り出す
・シワ改善
・ニキビ・オイリー・毛穴開きニキビが消えた
・シミ改善

まとめ

以上で取り上げたのは、薬事法のごくごく一部です。

最近は、薬事法を考慮したライティングをするライターも珍しくありません。
そういった専門職の方にリライト依頼をすることももちろん良いと思いますが、基礎知識として頭に入れておくことも重要です。

私も化粧品ECサイトなどに携わる事が多いので、ちょっとしたコピーを考えるときも、きちんと調べて確認してみようと思います!


<参考>

スキンケア大学( http://www.skincare-univ.com/article/000139/
薬事法ホームページ研究室( http://www.yakujihou.jp/yakujihou/
薬事法NGワード・表現集( http://blog.bond-d.com/webdesign/ngword.html
【完全保存版】ネット広告における薬事法の表現|OK/NGのフレーズ集( http://liskul.com/palaw-ad-1447
薬事法広告研究所( http://www.89ji.com/law/2967/

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